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コラム
 

Q 実は、トマトは美肌の頼もしい味方です。
  さて、それではいつ食べると一番美肌効果が
  期待できる? (1)朝 (2)昼 (3)夜


[ 2011年2月10日 ]


[ 筆者 ] 西沢邦浩
日経BP社プロデユーサー
「日経ヘルス」「日経ヘルスプルミエ」前編集長


[ 関連キーワード ]

トマト、リコピン、美肌


 正解:(3)夜です。

 「まだまだ日差しが弱い」とUV(紫外線)ケアを怠っていませんか? 特に、肌の深くまで届いて、コラーゲンやエラスチンといった肌のハリを保つ線維を傷つけ、じわじわとシワやたるみを進行させるのがUV-A波。これは、早くも3月ころから強くなり始めて、5、6月にはピークに達します。 しかも、雲や窓ガラスも通り抜けるので、ちょっと気を抜くと肌にダメージが!
 サンスクリーンはきちんとしたいものですが、実は、トマトを食べておくことも紫外線対策になることをご存じでしたか?

 そんなパワーの秘密が、トマトの赤い色素成分リコピン。その抗酸化力は、同じカロチノイドの仲間であるβカロチンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上とも。このリコピンの抗酸化作用などが働いて、トマトを食べると糖尿病や大腸がんの発症リスクが下がるという研究もありますが、うれしいことに、美白作用やシワ・たるみから肌を守るといった美肌作用も確認されつつあるのです!
 リコピンは、トマトを食べたあと、小腸から吸収されて全身を循環し、6~8時間後に肌の細胞に到達するそう。したがって、夜、トマトを食べておくと、紫外線にさらされる朝までにお肌に届いてくれる、というわけです。
 リコピンは完熟したトマトほど多くなります。真っ赤なトマトを選びましょう。

リコピンは大切なコラーゲンを守る

  では、少し詳しくリコピンの美肌効果と効かせ方をお話しましょう。
 これまでにわかっているトマトの美肌作用は大きく分けて、(1)美白作用 (2)コラーゲンの分解を防ぎ生成を促す という二つ。つまり、シミ、シワ、そしてたるみ予防にまでなるかもしれないわけです!
 (1)については、試験管試験ですが、有名な美白剤であるアルブチンなみに、シミのもとになるメラニン生成を抑えることが分かっています。 
 (2)の効果は、「リコピン16mgを含む55gのトマトペーストを12週間とり続けたところ、紫外線におよる紅斑を抑え、さらに肌のコラーゲン分解酵素が減少した」という、人を対象に行った研究結果が、今年の1月に発表されました(Br J Dermatol;164,1,154-62,2011)。また、肌のリコピン濃度が高い人ほど、シワが少なく肌のキメが細かいという研究もあります(Eur J Pharm Biopharm; 69,3,,943-7,2008)。
 ほかの研究と合わせて考察すると、リコピンには「紫外線がコラーゲンを損傷するのを防ぐ働き」と「コラーゲンを増やす働き」があり、両面からコラーゲンを守るようです。

夜、トマトジュース1本飲めば効果

 では、どのくらいトマトを食べれば美肌効果が期待できるのでしょうか?
 前述した研究では「1日にリコピン16mg」をとっていましたが、各種の研究を見ても、これが美肌効果を得るための必要摂取量と言ってよさそうです。リコピン16mgは一般の生食用トマトだと2~3個分、ミニトマトだと約10個分に相当します。「毎日そんなにトマトを食べ続けられない—」。そんな声も聞こえてきそうですが、190~200gのジュース缶1本、400gの水煮缶なら2分の1缶でとることができます。夕食時のメニューにトマトソースを使った料理を入れるか、お風呂上がりにトマトジュースを飲めばOK。
 朝までに、あなたの肌にはリコピンが届いているはずです。

加熱と油で効果が高まる

 最後に、リコピンの吸収を高める方法を知っておきましょう。
 リコピンは油に溶ける性質を持っています。だから、トマトを油で調理すると吸収率がアップします。オリーブオイルで煮込んだトマトの吸収率は生で食べたときの4倍!というデータがあります。加熱するだけでも1.3倍になります。調理することによって、細胞壁が壊れてリコピンが溶け出すからです。

 「夜トマト」スキンケアで、美しい肌を守りましょう。
 そして、サンスクリーンをしっかり塗っている方は、免疫力が落ちている可能性があるので、ビタミンDをしっかりとることも忘れずに。 「なにを言っているのかわからない?」そんなあなたは、すぐに前回のコラムを読んで!  

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【 筆者紹介 】

西沢邦浩

西沢邦浩(にしざわ くにひろ)
日経BP社 プロデューサー
1961年長野県生まれ。小学館を経て、91年日経BP社入社。開発部次長として『日経エンタテインメント!』創刊や、マイクロソフト社との共同事業『日経BPソフトプレス社』の創業などに携わる。98年『日経ヘルス』創刊と同時に副編集長に着任。2005年1月より同誌編集長。2008年3月に『日経ヘルス プルミエ』を創刊し、同誌編集長を務める。2010年7月より日経BP社プロデューサーと関連会社(株)テクノアソシエーツ、ヴァイス・プレジデントを兼務。
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